畳のダニ退治
加熱乾燥による畳のダニ退治
畳のダニを退治する方法として畳の加熱乾燥が最もダニ駆除効果の高い方法と考えられます。
他にダニ駆除剤を使用する方法もあり、効果もありますが、やはり畳内部の隅々まで薬剤を行き届かせることは困難で十分とはいえません。また人体への悪影響も懸念されます。
それに比べ、畳を丸ごと加熱乾燥するダニ退治方法は内部のダニまで死滅させる効果が高く、また人体への影響もありません。
加熱乾燥をする場合、専門の害虫駆除会社があり、そこに依頼することになります。加熱乾燥方法としては灯油や高周波、マイクロ波などを用いた方法があり、業者による差はありますが85℃前後の室温で約2時間の高温加熱乾燥が多いようです。
畳の加熱乾燥はダニ駆除効果以外にVOC(揮発性有機化合物)を揮散したり、消臭効果が期待できるものもあるようです。
しかし自分でできる加熱乾燥もあります。最も簡単な方法として天日干しがあり、次項では、この天日干しによる畳のダニ退治について説明します。
天日干しによる畳のダニ退治
畳の天日干しは自分でできる畳のダニ退治方法の中で非常に効果の高い方法の一つです。ただ最近は洋式住宅の増加で畳の使用自体が減少している背景などもあり畳を天日干ししている光景をみることも減ってきました。
畳を天日干しする方法としては照り返しの強いコンクリートやアスファルトの上で、強い直射日光に当てて加熱乾燥します。この時、ムラ無く表裏交互に天日に当てることが大切です。また草の上や土の上で干すと地面の湿気を吸収したり、虫が畳に上がったりすることもあるので避けたほうがいいでしょう。
ダニは畳の内部が50℃以上で30分以上、放置するとほとんどのダニが死滅します。季節により違いますが気温が30℃以上になる快晴の日であれば4〜5時間程度の天日干しをすれば内部の温度も十分に上昇し、ダニは死滅します。また畳自体の乾燥も十分な状態となり湿気が少なく、ダニが繁殖しにくい環境にすることが可能です。
逆にあまり気温の上昇しない日の天日干しでは畳内部の温度が50℃以上にならず、ダニも完全には死滅しないため乾燥後、再度繁殖を繰り返し、ダニ退治効果の上がらない場合が多くなります。
天日干しをするのに適当な時期としては快晴が続き、比較的湿度が低い7月後半の梅雨明け後が良く、ダニの繁殖が勢いづく真夏前がいいでしょう。
畳が十分に乾燥したら布団叩きや適当な棒などで畳をたたいて、ダニの死骸やほこりを十分に落とすようにします。内部のダニの死骸を完全に排除するのは困難ですが天日干し後も頻繁に掃除機をかけるように心がけましょう。
駆除剤による畳のダニ退治
駆除剤を用いた畳のダニ退治方法としては燻煙式駆除剤と注入式駆除剤があります。
燻煙式駆除剤は部屋を締め切り、煙に含ませた駆除剤を隅々まで行き渡らせダニや害虫を駆除するものです。畳のダニ退治をする場合には畳を敷いたままより、起こして壁に立てかけるなど表裏に煙を行きわたらせる方が効果的です。
しかし燻煙式駆除剤は畳の表面のダニに対しては駆除効果が高いのですが畳の内部に潜伏しているチリダニやツメダニなどには行き届かないのが現状で完全にダニ退治をすることは困難です。
一方、注入式駆除剤は針を畳に差込、駆除剤を畳内部に注入してダニを退治しようとするものですが、これもまんべんなく畳内部に薬剤を行き届かせることが困難なため薬剤のそばにいるダニにしかダニ駆除効果が期待できません。そのため多くのダニが畳の内部に生き残るのです。
またこれらのダニ駆除剤の効き目はあまり持続性が無く、薬剤の効果が長期にわたり持続されないため、そのとき生き延びたダニは再び、繁殖を繰り返すことができるのです。
このように駆除剤を使用したダニ退治には限界があり、高温と乾燥により、ダニを死滅させ、繁殖条件を排除する天日干しや加熱乾燥の方がより高いダニ退治効果が得られると考えます。
防虫シートによる畳のダニ退治

意外と効果のある畳のダニ退治に防虫シートがあります。特に人を刺したりして被害を加えるツメダニに効果的で使い方も簡単です。
防虫シートは紙に薬剤が塗布されたものですが薬剤が付いている面を畳面にあてて使うのが基本です。畳の下に敷いても良いのですが、畳の上に敷き詰め、その上に通気性の良いござなどをのせて使うと夏場の夜間にツメダニの被害に合うのを効果的に防げます。
また畳の上下を防虫シートを敷いて使うのも効果的です。下面の防虫シートの薬剤が揮発して畳内部に入るとダニは薬剤を避けて上部に上昇してきます。しかし上面にも防虫シートがあり、これに触れダニが死滅するということです。
この方法では畳の上面、下面にダニの死骸が発生しますので常に畳表面に掃除機をかけるようにしてダニの再発やダニアレルギーの発生を防ぐよう気をつけるのが大切です。