チリダニ(ヒョウヒダニ)
チリダニ(ヒョウヒダニ)の特徴

チリダニは家屋内のダニの中で70%以上と最も多く生息しているダニです。その中でもヒョウヒダニが9割を占めておりコナヒョウヒダニとヤケヒョウヒダニが主な種類です。これらのチリダニ(ヒョウヒダニ)の特徴として以下の点があげられます。
@体長約0.2〜0.5mmで体の表面に微小なしわや点がある。
A第1脚と第3脚に感覚毛(ソレニジオン)がある。
B盃状の吸盤と小さな爪を持っている。
C雄の成虫は雌に比べて体表が厚く、剛毛が短く退化している。
またヤケヒョウヒダニとコナヒョウヒダニは似ていますが背面のしわの縞模様や雌の産卵口、雄の背板の形が異なっており区別することができます。
ヒョウヒダニの発育
ヒョウヒダニの発育過程には6段階ありますが、卵から孵化してくる幼虫は6脚です。その後脱皮し前若虫、後若虫と成長していきます。若虫期には脚は成虫と同じ8脚になります。さらに脱皮を続け生殖器の発達した成虫となります。
ヒョウヒダニが卵から成虫に成長するまでに高温多湿のダニの好む環境下であれば約1ヶ月といわれています。雌は一生に一度の交尾で精子嚢に精子を蓄え受精し卵を産みます。卵は一日に1〜3個ほど産み落とされ、生涯で200〜300の卵を生み、成虫になってから約2ヶ月で寿命を迎えるといわれています。
チリダニ(ヒョウヒダニ)のエサ
チリダニ(ヒョウヒダニ)の主食として知られているのは人のフケ、アカのほかに微生物の菌糸や胞子、カビや植物繊維、昆虫の破片や鳥の羽毛片、食品クズなどがあります。中でも不飽和脂肪酸を多く含む老廃物であるフケは特に好んで食べるようです。
チリダニ(ヒョウヒダニ)の生息場所
チリダニ(ヒョウヒダニ)は人家を含め、オフィスビル、ホテル、病院、映画館やバスの座席などあらゆる場所から発見されています。家屋の中ではカーペット、畳などの床面やソファー、クッション、布団、ぬいぐるみ、枕、ベットのマットレス、毛布などの場所に多く生息し、フケやアカ、室内塵などが溜まりやすく、かつ潜っていられるところに好んで繁殖します。
ダニ退治のためにダニの発生している布団やカーペットを買い換えればダニがいなくなるわけではありません。ダニの好む温度、湿度環境とエサとなる室内塵があればすぐに繁殖してきます。このダニの駆除についてはダニ退治の項で詳しく説明します。
チリダニ(ヒョウヒダニ)とアレルギー
チリダニ(ヒョウヒダニ)が問題となるのはダニの体だけでなく卵、脱皮後の抜け殻、糞などすべてがアレルギーの原因となることです。特にチリダニ(ヒョウヒダニ)はその虫体よりむしろ糞の方がアレルギーを引き起こす力が強いことも分かっています。
吸入アレルギーのぜんそくやアレルギー性鼻炎はこのチリダニ(ヒョウヒダニ)が原因であると考えられており、またこれらのダニが目に付着するとアトピー性皮膚炎になったり結膜炎になることがあるといわれています。