ダニの発生場所と繁殖力

ダニの発生場所

ダニの発生場所ダニは地球上のあらゆる場所で発生し、雪や氷の無い場所に発生しています。海岸から山頂、もちろん人家にも住んでいます。

また土壌中はダニの故郷と言われるほどに発生数や種類も多く、動物や植物に寄生するダニは、土壌中から出てきたダニの子孫といわれています。植物なら野生植物、観賞植物、食品植物など関係なく発生し、きのこの傘に生息していることもあります。

また犬や猫といった動物では体の表面といった場所だけでなく、皮膚中や毛穴、気管支や鼻腔内に生息しているダニもいます。さらに水中に生息しているダニも多く、淡水、海水に関係なく発生し強いアルカリ性の水域からも発見されています。

私たちにとって気になる人家の中においてどんな場所に生息し繁殖しているかについては以下の項で説明します。

ダニの発生条件

ダニが発生しやすい条件として@高温多湿、Aエサがある、B繁殖場所があることが挙げられます。

@高温多湿は最もダニの好む環境で温度が20〜30℃、湿度が60〜80%程度であり日本の夏はまさしくダニが最も発生しやすい環境条件となります。

ダニの発生条件また逆に冬は気温が下がり、乾燥するためダニが苦手とする季節ですが近年は住宅の性能も向上し年中通して人が生活しやすい温度、湿度が維持できるようになってきており、このことは一年中、ダニにとっても生活しやすい環境を提供しているといえます。

Aダニのエサ(食べ物)としてはカビやほこり(室内塵)、食品クズ、人のフケ・アカなどがありますが、中には微生物を食べるものや、人の血液を吸うダニもいます。これらが豊富にある場所はダニが発生しやすくなります。
ダニ・ハウスダスト・ほこり

B繁殖場所とは隠れることができ、卵を産み、繁殖しやすい環境の場所です。最も一般的な場所としては畳の中があります。畳の中は温度、湿度が適度に保たれており、またエサとなるものが豊富にあるダニにとっては非常に住み心地の良い繁殖場所です。

その他にもじゅうたんやカーペット、布団、ソファーなどもダニの繁殖場所になりやすい場所で特に布団や寝具は人の汗や大気中の水分を吸収しやすいため湿度が高く、また温度も安定した環境でフケやアカ、ほこりと言ったエサがそろったダニが発生しやすい場所といえるでしょう。

ダニの繁殖力

ダニの成長ダニは卵から成虫になるまで早いもので約2週間といわれています。一般的な発育段階としては卵→前幼虫→幼虫→第一若虫→第二若虫→第三若虫→成虫の7段階です。種類によっては若虫期が長かったり、短かったりするものもいます。前幼虫期は卵内で経過するので孵化して出てくるのは幼虫です。幼虫は脚が6本ですが若虫期に8本に変化します。脱皮を繰り返しながら成虫になったダニは生殖器を持ち雄雌の区別ができるようになります。

ダニの好む条件がそろう夏場は爆発的に繁殖する季節で条件次第では10週間あれば300倍に繁殖できるといわれています。逆にダニの苦手とする冬場の環境下ではエサが十分にあっても繁殖できず、減少していくようです。このようにダニの繁殖には温度・湿度といった環境条件が非常に大きく影響しており、現在の人家は一年中、ダニの繁殖力を発揮しやすい環境になっている場合が多く見られます。